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師匠の導き 3

この物語は、師匠と彼女。

「師匠の導きから見い出す、彼女の感覚」です。

 師匠の導きから、彼女の意識と思考・感覚が織りなす世界をお楽しみください。

  貴女は師匠の存在に気づいてますか?
  貴方の師匠は、既にそこにいる。


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    「感じろ」
 
 
 彼女は、師匠が言うそのプロセスを踏みながら、感じる力を磨きながら、
 今ここまで辿り着いている。
 そんな彼女はプロセスの意味を、一粒の滴(しずく)を見て感じ取った。。


 一粒の滴(しずく)から始まる流れの経過、大海にまでたどり着くまでの流れ
 過程(プロセス)が重要だ。
 あらゆる道筋の中で、水の流れや清らかさ、冷たさ・温かさ、激流・渓流
 そういうのを感じながら流れを味わう。
 流れは一遍道理ではない。流れの変化に抵抗せずして、変幻自在に対応する力も必要だ。

 水だけでなく自然の中のあらゆるすべてを感じる力。

 第五感を磨くと、第六感が冴える。
 第六感が冴えると、第七感まで到達する。
 その感覚まで彼女は辿り着きつつある。



 水で言うならば、
 時には緊張が個体になり、時には怒りが蒸気になり、時にはリラックスして
 温かい水になったり、張りつめた冷たい水になったりと、人々の心は大忙しだ。
 日々穏やかな緩やかな朝日が射した大海でありたい。人は常にそう思う。

 
 「心は広く大きく穏やかに」時に頭に浮んでいた言葉。
  しかしそれは、海の一点しか見ていないことになる。


   すべての過程が重要で、穏やかな海だけが重要なわけではない。
   海もいつだって穏やかなわけでもない。



    大海は一粒の滴(しずく)があるからこそで、
    言い換えれば、日々の汗と水、涙と笑い一つ一つの結晶でもある。


    思いっきり笑って、思いっきり泣いて、思いっきり怒って、全身で感じ、
    その感じたことを上手に真っ直ぐに気持ち良く表現できること。



     その喜怒哀楽の一粒一粒をかみ締めて満喫できる日々が、
     もう既にやってきている。


     
     喜怒哀楽のどれも欠けることなく。偏ることなく。
     どの一粒一粒も貴重なことなのである。
     すべてがあるから循環があるのだ。
     循環があるから、整うのだ。


     何かを探し彷徨う彼女の旅は、終盤を向かえるだろう。







                                       ・・・つづく
by atsu_at3 | 2015-03-16 17:00 | 物語
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